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彼方と山中

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投稿日時
2013-09-11 20:02:59

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山中一輝 

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投稿者コメント
小説家になろうで投稿中の
http://ncode.syosetu.com/n1955bs/
にいずれ使う予定の挿絵です。

本編投稿前ですが、内容投稿

↓少し変わるかもしれません、

 山中は彼方の前を歩いていたが、不意に何かを口ずさみ始め、振り返ると彼方のほうに眼を向けた。
「かなたは、漢字か? 彼の方角の方であっているか?」
「はい?」
「……」
 何かが引っ掛かると言うような様子で聞き、彼方が答えを返すと再び前を向いて考え出した。
「あの……?」
「空野、彼方、聖歌……」
 考えているような様子だったが、山中は再び彼方のほうを向いた。
「お前、ひょっとして聖歌の子か?」
「え?」
「聖歌、空野聖歌、聖なる歌と書いて、聖歌、アサルトトレーディングと言う会社に勤めているはずだ。違うか?」
何かと彼方は不思議そうな顔をしたが、何にしても山中は質問を正確にした。
「違うか?」
「……そうですけど、お母さん、母を……?」
「はは、やっぱりか?!」
 何にしても質問した内容があっていた山中は彼方の前で喜んだ。
「大きくなったな?」
「……」
「あ、そうは言っても俺はお前を見たのはかなり前でな、それも写真なんだ。」
 状況がわからず、自分を知っていると言うかのような彼方に対し、山中は少し後ろに下がって彼方に対して謝った。
「……それにしても、大きくなったな?大人になった。」
「……」
「子供に大きくなったと言うとは、俺も、年を取ったな……」
 先ほどまで楽しそうにものを言ったが、山中は何にしても年を取ったことが悲しいのか、彼方の前で少しだけさみしそうな顔をした。
 
 
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